商い（あきない）は、商売半分、生涯半分ぐらいがよろし。 全部が全部、単に売ったり買ったり、どれだけ儲かったかしか考えない「商売」になってしもたら、商いはまことに味気ない、しょうもないもんになってしまう。 ただ、全部が全部 […]

他人様（ひとさま）のもんのことを、とやかく言いなさんな。 自分とこのもんが良いなら、その良さだけをしっかり伝える。 なにも、あちらさまのものに比べてこちらがこれだけ優れているとか、あちらさまのもんはここが至らんとか、余計 […]

・明治10年（1877年）1月19日　父：中村藤四郎、母：中村たきの三男として誕生する。 ・明治30年（1897年）絹織物の織工房として、中村忠三郎商店を創業。 ・年月不明　別家の中村家の婿養子として、中村ウタ（明治24 […]

何をするにも、ひとりでやるというのは具合が悪い、恰好が悪い。 御神輿も四人で担いで、初めて一人前。 誰かひとりにしわ寄せがいくようでは、長くは続きません。 自分ひとりでなんでもかんでもやってしまう、もうけもみなひとりで取 […]

絹で遊ぶようなことをしたらあきません。 繭はお蚕さんが桑を食べて、こつこつこしらえるもんです。 粗末に扱うとばちがあたります。 絹は、綿や麻と同じく自然からいただくもんです。 昔から、米・味噌・醤油と同じように、人間の生 […]